2014年4月11日金曜日

いつの間にか






東京に来てから、自分には無縁だろうと思っていた花粉症に
気づいたらなっていました。それもまあ立派な花粉症に。
スギとヒノキがとくに辛いこの時期ではありますが、桜が咲いているのならば
ついつい外に出ていきたくなるのもこの季節です。

出ていくついでに、気になっていた鶏料理屋へ入りました。
昼間は親子丼が主体で、なかなかの人気店のようなので早めにと思い、店に着いたのは開店3分前くらいでした。
一番乗りでお店のカウンターのはしっこに着席し、注文をして特上親子丼を待ちながら品書きに目をやると、
親子丼に使われている素材の説明書きがあります。
鶏肉は名古屋コーチンや千葉県産水郷赤鶏であったり、味の決め手である割下のことや
ご飯の産地を記載していたりして、こだわりを持って作っているようです。

そうこうしている間に店内には続々とお客さんが入ってきます。

店員さんは鶏料理屋らしい和風の装いの女性が3名と、厨房に店主と思われる男性が1人。
オーダーが入ると、出汁と具材を沸かして卵をとじてごはんに盛りつけるその作業は、そのおじさんが全て1人で行なっていました。
つまりこのお店の味を牛耳る番人ならぬマスターがその人であって、その人が作るからこそ、成り立つ料理なのでした。
親子丼の神髄と思われる卵の火の通り具合は、一定に保つのはなかなかそう容易なものではないはずです。ましてや作り手が変われば、その繊細な味加減も瞬く間に一重に変わってしまいかねない。

 このマスターがいる限りは、この味が楽しめる。

そんなタイミングに自分が巡り会えた、
その店のある限られた年月の中の限定的である偶然の出逢いというのは、
いつでも大切にしたいものだと思っています。












VELTPUNCH ライブ
5月5日(月/祝)@秋葉原GOODMAN

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